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ヘルパーMさんと大瀧さんからのメッセージ

ヘルパーさんから週末婚といわれている大瀧さんとヘルパーMさんが前回の記事「チャレンジドとthe challengedと英文法」の記事が面白かったと言ってくれました。この世の中で他人が自分の何かしらにでも興味を持ってくれて面白いと直に伝えてもらえること自体幸せなことだと思います。是非続きをとのリクエストを頂きましたが「さてどうしようかな」と思いました。出来るだけ日常出くわす言葉が文化の違う別の国の言葉でどう表現されるのかなということに焦点を絞ったらまた面白いと言ってもらえるかもしれませんね。

「ヘルパーさん」て何ていうのだろう?

ヘルパーのMさんとたわいもない会話をしていた時、Mさんが「ヘルパーさん」て英語でどういうのですか、知っていますか?とお聞きになりました。ヘルパーMさんは英検準一級を保持している才媛ですから「helper」ではないとご存知でした。ですがなんちゃって翻訳者で教養が無い私にも分かるはずがなく、ちょっと調べてみることにしました。

“helper”の英英辞典での定義

Merriam-Websterだと「熟練なワーカーを補助する比較的技術が未熟なワーカー」とありますからヘルパーさんは技術が未熟なワーカーではありませんね。

Oxfordでは「他人を助ける人」とありますがその用例に「willing helpers」「volunteer helpers」とあります。ヘルパーさんはボランティアで仕事することはないですよね。ヘルパーさんの場合は「paid helper」でしょうか。でも一語ではなく困りましたね。

関連する職種の訪看さんなどの医療従事者はなんというのでしょうか?

「medical practitioner」「healthcare provider」「healthcare professional」「health care worker」等いろいろな表現があり、これらの様々な組み合わせが持ちられているようです。この中で参考にできそうな表現がありますね。医療に関わる何らかの人を表すのに「health care」という言葉が出てきました。ヘルパーさんが関わるのは健康・医療に関わる「health」ではなく、家事一般なので「home care」というのが業務内容を言い表してくれる可能性があります。

ヘルパーさんの業務の特徴はなんだろう?

どういう職種なのかをその特徴で分析してみると翻訳のヒントが得られるかもしれません。

1.本人ができない家事などを「補助(ヘルプ)」する。

2.「金銭をもらって」利用者様にも感謝されるように仕事をする。

とりあえず、この2点に絞って訳語を考えてみましょうか?

「お手伝いさん」とヘルパーは違いますね。

「お手伝いさん」は、「maid」「housemaid」「servant」などがありますが、この言葉は「本人ができないことを補助(ヘルプ)する」というニュアンスは全くありませんね。したがって、人を表す名詞で(1)「できないことを補助(ヘルプ)」し(2)対価として金銭を受け取る「人」を表す言葉を探してみましょうね。つまり候補として「home care AAA」の「AAA」に当たる人を表す言葉を検討してみます。

人を表す様々な英語表現

では、一つ一つ検討してみましょうね。

professional

ここでは1.1で「main paid occupation」というのが気になりますが要件(2)は満たしそうですね。ですが、要件(1)の「利用者ができないことを補助」するというよりは「家事」の「専門家」のようなニュアンスですね。

worker

1.1なんかは事業所に雇用されていて特定の仕事をするというニュアンスは「ヘルパーさん」に合っていますね。ですが要件(1)の「できないことを補助する」というニュアンスが乏しいかなとも思います。

provider

用例をみると「health-care providers」とは健康保険会社や機関みたいなものですね。「internet provider」は日本語にもなっていますよね。何か組織じみたものを感じます(例、会社組織)。

staff

これは日本語でも一般的に組織に雇用されている人を指しますよね。翻訳で注意するのは「staff」は「people」「a group of officers」であって複数のものを単数形で表すんですね。つまり一人一人の「ヘルパーさん」は該当しないんです。

person

間違っていませんが一般的過ぎるようですね。

caregiver or caretaker

良さげですね。でも医療行為も含めて面倒をみるというようなニュアンスもある気がするので「home」はつけたほうがいいかもしれませんね。

supporter

補助するというニュアンスのある言葉を検証してみましょう。日本語にもサッカーの「サポーター」があるようにちょっとヘルパーさんの仕事というよりは応援団や支持者というニュアンスがあるようで、ちょっと違うかなとおもいます。

assistant

この1.1の「a person who helps in particular work, e.g., a care assistant」は要件(1)を満たしそうですね。

バッチリとは言えませんが、helpを仕事とするということで(2)報酬を得る点もクリアできるかもしれません。

「home care worker」「home caregiver (caretaker)」「home care assistant」が候補?

では、これらがGoogleでどれくらいヒットするか見てみましょう。もちろん「ヘルパー」の制度が各国で同じではないでしょうから一概にこれが正しいとかはないですが、、、、

2019年1月14日現在、「home care worker」は1,730,000件、「home caregiver」は763,000件、「home care assistant」は7,550,000件ヒットしました。

良さげな訳語は?


なんちゃって翻訳者は誤訳でクライアントからの苦情にびくびくですが、このヒット件数と内容を考慮すると一番良さげなのは「home care assistant」かもねーーー。おしまい。

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