プログラミング

エンジョイSwiftUIプログラミングその4(UIと色1)

アプリのプログラミングをしていてどうすれば「エンジョイ」できるか考えてみました。単にコードを書くのが面白いと言う人もいると思います。しかし、私は自分の書いたコードが現実のアプリとなって「お金を払う側からわずかでももらう側」になる方がエンジョイできるようです。私は自営業ですので、報酬をいただくには責任が伴うということを実践しています。この業務体系に慣れていない方は、アプリを販売することは法的責任があるので「怖い」と思うかもしれません。私も常にどうしようと考えていますが、本業で弁護士さんと顧問契約していますので、困ったときにすぐに相談できると言うのは、他の方達よりも少しアプリ開発のハードルを下げているような気もします。

では、始めましょう!アプリ開発本などでは、どのようにコードを書いていくかを丁寧に解説していき、小さい実際のアプリを作成しながら勉強するというのが王道のようですね。ですが、エンジョイSwiftUIプログラミングでは、実際のアプリを開発しリリースするということが「エンジョイ」としていますので、出口から考えてみたいと思います。

出口としてこの数回のブログで考えてみたいのは、

  1. UI(デザイン)と色
  2. 如何に課金するか?(Apple経由、第三者(Amazon)経由)
  3. プライバシーポリシーと利用規約(法的処理)

今回は①「UI(デザイン)と色」についてです。

アプリ開発を一人でもくもくとするのは結構辛いですよ。誰かパートナーや仲間を見つけてプログラミングするのが楽しいですよ(エンジョイできる)。私は幸いbFaaaPメンバーの大瀧さんと一緒に取り組んでいます。大瀧さんはバリアフリー住宅を得意とする一級建築士で人気ブログの著者でもあります。私にはデザインの才能がまるでないので、英語を少し教える代わりにデザインを教えてもらいながら(ブログ記事「“Give and Take”の語順に意味がある。」)お互いのプログラミングを助け合っています。

大瀧さんはいつも「シンプルで機能的なデザイン」を考えて自身の仕事に適用しているとおっしゃっています。例えば、今年発売したアプリ「スマホde特許管理」の大滝さんのデザインはこのようなものです。

”アプリのアイデアはパクって、UI(デザイン)を良くして販売しろ”と言っている人がいるそうです。

大瀧さんとは、ほぼ毎朝5〜7時ごろにFaceTimeで会話しているんですが、ある日、「アプリのアイデアはパクって、UI(デザイン)を良くして販売しろ」と言っている人がいると教えてくれました。

日本人的には「パクリ」がと思うかもしれませんが、私と大瀧さんは「なるほどだね」と思いました。実際にユーザーがお金を払うかどうかは、デザインや色の要素が多いのではないかと考えたからです。

ですが、この頃のAppleの審査はUIを変えたぐらいでは通らなくなってきているようです。実際、「スマホde特許管理」の前には「DueDateManager(スマホde期日管理)」というアプリを審査に出したのですが、デザインが違うだけで機能的に既に類似アプリがたくさんあるのでという理由でアプリはその後の審査を却下されました。

Guideline 4.3 – Design

We noticed that your app provides the same feature set as other apps submitted to the App Store; it simply varies in content or language, which is considered a form of spam.

The next submission of this app may require a longer review time, and this app will not be eligible for an expedited review until this issue is resolved.

Next Steps

– Review the Design section of the App Store Review Guidelines.

– Ensure your app is compliant with all sections of the App Store Review Guidelines and the Terms & Conditions of the Apple Developer Program. 

– Once your app is fully compliant, resubmit your app for review.

テーマ色を決めよう!

アプリを作成する際に「テーマ色」を決めるのも一つの手だと思います。Swiftの中で「Color.blue, .yellow, .red」等規定のもので指定することもできますが、実際にカラーパレットを使って特定のものを指定して「落ち着いた色」にするとよいと大瀧さんに教えてもらいました。ここでは、現在作業中の「ヘルパーKアプリ」でのテーマ色について以下記載します。

ヘルパーKアプリは、「ヘルパー料理」の紹介が目的です。大瀧さんは「食と色」には深い関係があることを教えてくれて、ネットなんかで検索しても多数考察がヒットします。黄色や赤の暖色系の色が脳に作用して食欲を刺激するそうですね。大瀧さんは、現在流行っているファーストフードのホームページで採用されている色を参考にしたらどうかと提案してくれました。

そこで、有名ファーストフード店のホームページの「黄色」をまず調べてみました。色の調べ方は以下の図にあるように、MacのLaunchpadのその他の中から「Digital Color Meter」を選択します。

興味のあるホームページに行き「Digital Color Meter」で調べたい色にポインターを移動すると赤枠で囲われたところに「RGB値」が表示されます。

これをSwiftUIで反映するためには、例えば、TextのBackground修飾①のところでColor Literal表示し、②のところで RGB値を上記のものに指定することで、③のボタンの背景色を自在に設定することができます。

色に知的財産権(特許、意匠、商標権)はあるのか?

企業としては独自の「企業カラー」を知的財産化してライバルメーカーとの区別をし、その色を独占したいと考えると思います。私の知るところ、単一の色を特許化した例はないように思います。しかし、近年、商標としての「色の組み合わせ」を識別力があるとして、特許庁が商標権を付与する例が出てきています。ネットで「色 特許」と検索すると関連サイトが多数ヒットします。

具体的な例として、セブンイレブンの登録商標を見てみましょう。知的財産の検索は特許庁の「J-PlatPat」の簡易検索で検索するといいですよ(本件は、商標で登録番号の「第5933289号」で検索しました)。

実際の規定内容は、「商標の詳細な説明」にあるように色(白、オレンジ、緑、赤)をCMKYで規定して、その色のパーセンテージを説明しています。

この色の組み合わせを、基本的には「指定商品又は指定役務」である「第35類」で使用することに商標権が発生します。

今後、色の組み合わせの商標権はどんどん増えていくでしょうから、アプリ作成においても大丈夫かどうかはちょっと考えてからの方がよいかもしれません。指定商品又は指定役務の関係もありますが、著名商標の場合はその取り扱いが異なる場合もありますので。

次回は「UIと色2」として、「色のグラデーション」を考えてみたいと思います。おしまい。

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