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車いす使用者用の既存ピアノペダル装置についてのbFaaaP明細書中の記載(特願2018-567754)。

【背景技術】

 【0002】

 ピアノは、鍵盤(演奏者の両手の指で押下する鍵が並んだもの)と複数のペダル(演奏者の足で操作するレバー)を有する楽器である。その複数のペダルには、ソフトペダル、(オプションの)ソステヌートペダル、とサスティンペダル(又は、ダンパーペダル若しくはサステイニングペダル)(以後、「サスティンペダル」と称する)が含まれる。サスティンペダルは他のペダルの右側に位置し、他のペダルよりもより頻繁に使用される。サスティンペダルは全てのダンパーを弦から離れるように持ち上げて、演奏者が鍵を放した後も弦が振動を続けられるようにする。このペダルを使用することで豊かな音質を実現し、ピアノ演奏を向上させる。しかしながら、足でこれらのペダルを操作できない者は補助ペダルまたは他の補助デバイスを必要とする。子供用には多くの型の補助ペダルがあるが、障がい者(以後、チャレンジドと称することもある)用の市販補助ピアノペダル装置はほとんど無い。

 【0003】

 足に障害を有する者用の使い易いピアノペダル装置が長年求められてきた。これまでにいくつかの実際の例がある。ヨーロッパでは、Rudiger Rupp博士と共同研究者が口(例、舌、噛み合わせ)で制御する無線ピアノペダルを開発した(非特許文献1)障害を持つピアニスト用の別のペダル補助装置も知られている(非特許文献2)。米国では、特許文献1が、障がい者用のピアノペダル操作装置であって、ユーザーの背中により奏される圧力によって操作されるものを開示している。日本では、空圧制御ピアノペダルシステムが、あるプロのピアニスト用に設計されて特許文献2がこのシステムのペダルアクチュエータを開示している。

 【0004】

 市販はされていないが、ヤマハ社によるピアノペダル演奏補助装置が特許文献3に提案されている。この装置中では、下半身が不自由な演奏者の上半身による連続量を利用して豊かな演奏表現を実現する。その技術的特徴は、「前記ピアノの前記ペダルのハーフペダル領域におけるハーフポイントが事前に特定されており、前記制御テーブルにおいては、前記検出信号の最小値と最大値との中間値に対して、前記事前に特定されているハーフポイントが対応している」構成に関与する。

 【0005】

 ビクトリア大のCanAssistチームは、あるピアニストのために頭部作動型ピアノペダルを創作した(非特許文献3)。そのウエブサイトは「CanAssistチームは作業に着手し、2つの部分(床に静置されてピアノペダルに装着する力学的装置と自身の位置の変化を測定する無線センサーを含むヘッドバンド)からなる技術を創作した。センサーはその位置を床にある装置に無線で伝達し、装置を駆動させて、ペダルを押し下げるか又は放す。従って、ヘッドバンドを身に付けたEmilyが頭を下方に傾けると、ペダルは押し下げられて、彼女が演奏している音が伸びる。そして、頭を持ち上げることによって、ペダルは放される」と記載する。

【先行技術文献】

【特許文献】

 【0006】

  【特許文献1】米国特許第9792885号

  【特許文献2】日本特許第5367493号

  【特許文献3】日本特許第4742574号

【非特許文献】

 【0007】

  【非特許文献1】https://www.heidelberg-university-hospital.com/about-us/press-media/press-releases/singlenews/detail/News/despite-paraplegia-become-a-pianist/

  【非特許文献2】http://www.pianoman.nl/pedal-assist-device-for-the-disabled-pianist.html

  【非特許文献3】https://www.canassist.ca/EN/main/programs/technologies-and-devices/test-1/piano-arts.html

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