APEE試験
APEE(Auxiliary Pedal Effect Evaluation)試験は、補助ペダル効果評価試験です。bFaaaPの効果をテストするために被験者をクラスI被験者(成人)、クラスII被験者(子供)、クラスIII被験者(チャレンジド)に分類して補助ペダル効果を評価しました。
試験ではプロトコルに従って、まず、下の楽譜を覚えてbFaaaPを使用せず、音符を引き、その後、bFaaaPを使用してペダルパターンIとIIで演奏してもらいました。その際に好みの頭部傾き角度オフセット値(装置が反応しない角度範囲)と装置応答速度を決定する倍率を各自選択し、試験に臨みました。
そして、波形を解析するためにiPhoneで音を読み込み、波形解析した結果の例が以下のものです。
解析結果をまとめると、
1.bFaaaPを使用して音波にはっきりとした違いがでました(p値が<0.01)。また、ペダルパターンIとIIとの間でも違いがありました(p <0.01)。
2.bFaaaPでの操作と自身の足を使った操作には統計的に違いがありませんでした(p > 0.05)。
3.ピアノ経験五年以上(Group I)と5年未満(Group II)でも統計的に差がありませんでした。
4.被験者のクラス間でも統計的な差がありませんでした。
5.異なるピアノ(K132(Steinway&Sons)、GC1(YAMAHA)、UX(YAMAHA))間では統計的な有意差がありました。