初めまして。ピアノ講師の山口恭子です。

ピアノの基礎がある程度できるようになると、ペダルについて学びます。

ペダルは音を豊かにしてくれるので、習い始めの方にとっての憧れでもあります。

現代の生活に合わせて電子のピアノが進化してきているなか、足を使いその効果を出すペダルのスタイルは従来より変わっていません。

IT社会に合う新しいペダル奏法で、これまでとは違う角度からピアノを楽しめたら面白い発見があるのではないかと思っています。

  

 

イラスト:塩川紗季

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は習い始めの生徒さんを中心に15年ほどピアノを教えています。ウィーンで演奏する小中学生の合唱団の指導も行ってきました。こども達を指導してきた経験より、少しお話させていただきます。

ピアノは脳に与える影響からもこどもの習い事として非常に人気があります。一方で、3年も続かないなんてことも少なくありません。実際習い始めると華やかな音色とは違い、ほとんどが地味な練習です。でも練習しなければ弾けるようになりませんし、弾けないと楽しくありませんから辞めてしまいます。

また、先生とのレッスンが週に1回なら、週6日は自宅で練習することになります。レッスン以外の週6日にどう取り組むかがいかに重要かがわかると思います。ほとんどのお母様が、我が子がどうしたら練習してくれるのかと悩まれています。自分から練習してくれないことにイライラして親子関係が悪くなるというお話も聞きます。

こどもはスポンジのような吸収力で色んなことに興味を持ちますから、自分から地味な練習をしようとはなかなか思えません。

ピアノは体のあらゆる機能を鍛えます。また、強い心、豊かな心を育てます。

こういったメリットを活かすためには「楽しい」と思う瞬間を多く作らなければなりません。継続させてピアノの楽しさを十分に味わい、多くの可能性を花開かせるための手段の1つになるよう、私たち講師は日々研究をし、楽しい時間を共有できることを願っています。

今回、伝統を残しつつも選択肢を広げたbFaaaPの開発に携われたこと、大変嬉しく思います。

宍戸さんを始め、それぞれの分野の優秀な皆さんの知恵とアイデアが詰まったbFaaaPを、是非お楽しみください。

山口恭子ピアノ教室フルール